◇秋田駒ケ岳 / 標高 1583m(横岳) 2004.7.8.Thu  曇り…

  回想

秋田駒へ2年ぶりに行って来た♪。天気予報がアテにならないので強行的に実行。
相棒はA。Aは実は、日曜に国見へ下りたとのことで、
今回は8合目に下りる事にして、車は1台で行った。

朝、4時半に起き(遅い…)身支度と朝用と昼用のおにぎりを作って、
未明に雨が降ったので、まさかなぁ…と一抹の不安を抱えて5時5分、出発。
で、途中でAを拾って、高速を盛岡まで使って行ったんだ。

1キロごとに雨が降ったり止んだりしてる感じだったよ。
しかも、紫波
(しわ)町あたりまで、のきなみ風速0mでね、
蒸してるんだねぇ、なんて、話しながら行ったんだ。
で、盛岡からは国道46号をひたすら田沢湖方面へと走って、
7時25分、秋田駒のスキー場、かもしか駐車場に到着した。
途中に、お気に入り宿一覧にも載せた、風と石ころさんの入り口看板があったよ。
天気は、良くもなく悪くもなしというカンジ。

かもしか駐車場に車を置いて、バスに乗り換えていくのね。
で、時間があるのでトイレに行ったの。荷物をベンチに置いていこうと
思ったので、Aと交替で行ったんだけど、私ってばまた、やっちまった。
トイレの建物から出てきたまでは良かったんだけど、
バス乗り場と反対方向に走ってしまったのだぁ。
まぁ、10歩くらい走って気が付いたけど。。。え、10歩まで気が付かないって
やっぱり重症??ヾ(--;)ぉぃぉぃ…。
気が付いてクルッと振り返ったら、Aが、私を追いかけて、こっちに来ようとしてたワ☆
思えば、この日も方向音痴全開だった…気がする。

バスは、かもしか駐車場7時45分発、8合目8時5分着だった。片道350円。
車酔いするほどに、カーブがたくさんある…。
バスに乗らず歩いていくグループを目撃。すごい。。。


  あの日のコースタイム

8合目登山口 <8:15> … 阿弥陀池 <9:55>・<10:07> … ムーミン谷端のほう
<11:25>・<11:55> … 大焼砂経由 … 横岳 <13:10>・<13:15> … 
焼森、小焼砂経由 … シャクナゲコース経由 … 8合目 <14:05>
5時間50分(休憩含む)

  れぽ

花が多いことで知られている秋田駒は、私にとって栗駒山、早池峰に次いで
お気に入りの山なのだ♪ひょっとして、今回で、早池峰よりも勝ったかも??
秋田駒も交通規制があり、かもしか駐車場からバスで行くことになっている。
が、朝、6時前なら、一般車両でも乗り入れができるとも聞いたが。
だいたい、日帰りで行こうと思っている私が、6時前に着くことは難しいわけで
あくまで聞いた話ということで…(^^ゞ。

登山口、道がリッパになっていてビックリだった。
で、小屋の前では何か工事していた。
登リ始めて数分くらいのところにある雪渓もすっかり消え
花も、前に登った時に咲いてたと思う所はもう終っていた。
今年は早いらしい。。。
なんて思っていると、まだ咲いているものもあり、バラバラというべきか。

デジカメ大活躍。。。といきたいが、ピントが合わせづらいものが多く、遅くなった。
9時にようやく、赤土の広場という所に着いた。ここから田沢湖が見えるはず
…なんだけど、ダメだった。こんな眺めだったのよ。



もし、晴れていたら中央部に、楕円形に田沢湖が見えるのだ。
想像してね♪(^^ゞ

日曜に登った時は田沢湖も見え、途中にサンカヨウも咲いていたらしいの。
でも、4日経ったらすっかり散って…辛うじて咲いているものがあったけど
遠すぎて、写真にならず。。。
その代わり、ココへ来るまでにミヤマハンショウヅルと、ヤマブキショウマ、
マルバシモツケ、モミジカラマツ、オオバキスミレなんかが咲いていたよ。
あ、ハクサンチドリ、マイヅルソウも咲いてたし、その蕾もあったナ。

で、ココを過ぎると、トウゲブキとか、ニッコウキスゲ、ハクサンシャクナゲ、
オノエラン、コケモモ、エゾツツジ、コバイケイソウ等が見られるんだ。
前の時、まだ咲いてたイワカガミは、今年はもぅ終ってた。
日曜に1本しか咲いてなかったというニッコウキスゲは、まぁまぁ咲いてたよ。
ピーク時には斜面がまっ黄色になるくらいたくさん咲くんだよね♪
ほかにもエゾシオガマとかミヤマダイコンソウとかいろいろ咲くのだけど
ミヤマダイコンソウ、ここら辺は終り気味だった。

で、阿弥陀池近くの木道になると、チングルマの白い世界が…
というはずだったんだけど、今年は既にヒゲ真っ盛りだった。
まぁ、それはそれで圧巻だったけど。
ウサギギクがぴょこぴょこと伸びて、黄色い可愛い花を咲かせていたよ。
ヨツバシオガマが前より少なくなっていたという印象だったな。
でも、ミヤマウスユキソウが確認できたのは嬉しかった♪
遠かったので、デジカメ写真はボケだったけど。
ミヤマリンドウも咲いてたよ。秋田駒で撮ったのは初めての気がする。
蜂なのかなんなのか、虫が止まってて、パパッと手でよけても
また、その花にきて止まって、一生懸命蜜を吸っていた。
よっぽど美味しいんだろうね。。。このコだったのよ…



女目岳
(おなめだけ。男女岳という漢字も見た事がある。)の斜面に、かすかに
白い部分があった。もしかして、チングルマだったのかも…。

で、阿弥陀池で休憩。
Aが持ってきてくれたパイナップルが冷えてて美味しかったよ。
こんやく畑を凍らせて持って行ったら、丁度良い解凍状態で美味しかった。
私らの、夏の山歩きには、こんにゃく畑を凍らせて持っていくのが定番なのだ。

そして、今回の目的だったムーミン谷へ向かうべく男岳の途中まで
登り、3又に分かれる分岐で下りていく道へと進んだのだ♪
男岳への登りではエゾツツジが群落のように咲いてて、
ミヤマダイコンソウも残っていて、いやァ〜きれいだったよ。
エゾツツジだけってのは撮らなかったので、こんな画像で失礼(^^ゞ。

  
  ↑   どちらも男岳を登りながら  ↑


男岳途中から谷への道って、逆から来ると急登だよね。
早池峰の河原の坊コースといい勝負って感じだと思った。
私はどちらかというと、そういう道は下りる方がイイわぁ。。。

  
↑ 分岐から下りながら、行く方向       ↑下りてきてから振り返った

ウサギギクもいっぱい咲いてた。エゾツツジもちらほら。
ムシトリスミレも少なかったけど咲いていた。ミヤマカラマツがあった。
下りてきてからシラネアオイがまだ残っていて、思わず「おぉ!!(@_@)」。
木道になったら、チングルマ。。。のはずだったんだけど、ここもヒゲ真っ盛り。
だけど、途中ですれ違ったオジサマから、
カタガリ泉水のところの斜面に残っていたよ
と聞いていたので、期待しつつ進んだ。

ともあれ、ヒゲ状態でもなかなかだったよ〜。

  
↑ うぅっ、ココが花だったら。。。^^; なんてね

でも、花の割合が多くなり、期待感も増したんだよね☆
意外にもイワカガミが見られ、アオノツガザクラがあり、更にヒナザクラまで
咲いていて、踊りだしたくなってしまった、いぇそれはウソさ、大袈裟だぁね^^;。
それから、水は少なめだったけど駒池というらしい池で何かの卵を確認。
去年の6月に栗駒山で見た卵にそっくりだった。カエルなんだろうか…

そしてそして、ついに、チングルマの斜面に出会えたのだ♪
いちばんキレイに見えるところは木道も2本になっていて、
丁度あいていたのでそこでお昼タイムにしちゃった。
ウレシイねぇ…ゼイタクだよね。いい風景の前でお昼だなんて♪
ここら辺がムーミン谷っていうんだぁ…と思ったんだけど、いいんだよね?
そうそう、これだけチングルマがあるんだから、紅葉も絶景だろうなぁ。



食べた場所と違うけど咲いてるでしょ。遠くのほうはヒナザクラで白い

で、お腹も満たされて、大焼砂と国見への分岐へと向かった。
バイバイ、チングルマ。今度はもっともっと咲いてる時期に来るね。
と、そんなこと云うなんて欲が出ているよね…(^^ゞ


↑チン様のそばにイワカガミ♪

ムーミン谷から大焼砂を見上げると、けっこう高いから、ずいぶん登るんだろうな
なんて思っていたんだけど、それほどでもなかったよ。
ただ、風と、ガスが出てきたんだ。

大焼砂を歩いたのも初めてで、コマクサがけっこう咲いていて感激。
地質も、岩手山と似てると思ったんだけど、どうかな?
量はもちろん岩手山の方が多いけど、範囲ではこっちかな?と。
でも秋田駒も、これからもっと花が増えてくれるような気がするよ♪

ただ、遠いのが多くて思うように撮れないのが残念だよね。
悲しかったのはロープを超えて行って撮った形跡があったこと。
キモチは分かるけれどそういう人が増えると、花は減っていってしまうよ、ネ。
すごく小さくて、花はまだ来年以後というような葉っぱもあったもの。
コマクサも頑張っているんだよ〜。
私はさ、そのコマクサを見られる登山道があるだけで有り難いと思うんだ。
もしも人が歩かなかったら、その登山道にも咲いたかもしれないじゃない?
それにロープのそばに咲いているのも無いわけじゃなく、なんとか撮れたよ。
石で、囲いを作ってあるコマクサもあったよ。
白いコマクサも見ることができたんだ。もちろん石で囲ってあったよ。
Aも国見に下りる時は通らなかったので、初めて見たと、喜んでたよ。
それから、タカネスミレや、イワブクロもあった。

白いコマクサ、話には聞いていたけど、大焼砂にあったんだねぇ!
ただ、やっぱり遠くて、デジカメを4倍電子ズームにして撮ったら
ピントがどこに合ったやらボケボケだったけど。
まぁ、いいのだ!今回一眼レフも持っていったのさ!
それならピントも合っているだろうし、少し大きくすることも出来るだろうから♪
今回、体力的に負けるので望遠は持っていけなかったけどね。。。

でもね、大焼砂の途中で、とうとう雨に降られちゃったんだ。
地面があまり濡れないもんで、しばらくカッパを着なかったんだけど
ズボンやら腕のあたりが、どう考えても濡れている!シャツを脱いでカッパを着よう
というわけで、ようやくカッパを出したんだけど、
いやぁ〜風が強くて、着づらかった。いや、着やすかったかな?!
まず風に向かって立って、カッパを体に付けるようにしておきながら、
濡れたシャツの片袖を脱いで、すぐカッパに腕を通して、
で、カッパをはおりつつ追い風にして、シャツ脱いで、もう片袖も脱いで、
すぐカッパに腕を通して…で、着用完了ってな具合。
コレだけでもけっこう疲れた(笑)。
Tシャツがまだ濡れてなかったのが幸いだったよ。
カッパ着てみて、ずいぶん降っていると気付いたし。(遅っ)

ガスでかなり視界が悪かったわぁ。1人じゃないって心強いね。
で、降ったり止んだりの繰り返し。まるで来る時の高速みたい(≧▽≦)ノ彡★
とかいいつつ、ようやく横岳山頂。ちょっとココでも休憩した。
そして、阿弥陀池には下りず、焼森、小焼砂を通って、シャクナゲコースに入り
下山することにした。
焼森…という標柱を見て、以前に通った所だった事を思い出した。
話が前後してしまうが実はこの時まで、以前に歩いて
コマクサを見たのは大焼砂でだったと思いこんでいたの〜。
あぁ、勘違い。方向音痴の性??? 
ヘ(__ヘ)☆\( ̄◇ ̄;ンなアホな!?

そいでもって、今回もまた足の指がつったのよ。。。
おかしいなぁ。。。ストレッチしてから登ったんだけど。。。
でも思い当たるフシがひとつ…。
コマクサやイワブクロを撮る時、とても不自然な格好をした…かな。
その時、アッ、ヤバイかも、とは思った。うん。
で、まぁ、また5分くらい休んで、水分も補給して靴の紐も直して
歩き始めたんだけど…
も゛ぉ〜!!そしたら、今度は靴の中に小石が入っちゃって痛いったらぁ!
結び直したから簡単には脱げないしぃ〜、まぁた、紐ゆるめて脱いで、
石を出して、結び直したわよ…。まったくぅ(-_-;)

気を取り直して歩き出して、川を越える所あり、チョット登って…、
でもそんなにひどくないコースだよ。
サンカヨウの実、確認。まだ熟してはいなかったけど。
他にはユキザサ、オオバタケシマラン、ギンちゃんがあったよ。
で、工事中の音が聞こえてきて、木道になったら、もうすぐ終点ってワケ。

そうして、14時5分、8合目到着〜。奇しくも丁度下りのバスの時間だった☆
小屋へ入ろうと思い道を渡ろうとしたら、バスが行ったのよね〜。
下りながら、丁度バスが行ったりしてね、なんて冗談言ってたら
ありゃまぁ!ホントにだよ〜、ってカンジだった。

次のバスは14時40分。でもまぁ、水汲んだりストレッチしたり、トイレ行ったり
するうちにバスが来たよ。一番最初に並んでいたので座れてラッキー♪
で…睡魔におそわれ、所々記憶が無い。
Aによれば、上りと下りのバスが行き違うための待ち合せで
何分か止まっていたらしいのだが、私はそんなこと全く知らない。
何度もAに頭突きをしてしまい、
そのたんびに「あ゛、ゴメンなさい」と、目は開いたんだけど…^^;。

  はみだし

帰りは、高速を使わず、国道46号と県道と農道を帰ってきた。
ガソリンが危うかったので盛岡で入れようと思って走っていたの。
好みは出光なのだが、なかなか左に無い。
しかーし、もぅ入れといた方がいいだろうと思い、JOMOに入った。
まぁ、まだヨユウはあったみたいだったけど、入れとけば心配ないモンね。
しかもその後、しばら〜く開いてるガソリンスタンドが無かったのよ。
あぁ、ヨカッタぁ〜!というおハナシ^^;。
で、20時5分帰宅。

あっ、そうそう、下山後の温泉を書かなくちゃ☆。
国見に入ってきたよ〜。3軒あるうちの真ん中、石塚旅館。400円ナリ。
大浴場もあるのか分からないけど、小さいが、露天風呂もあるという方へ入った。
緑色の湯で、まるでバスクリンを入れたような色だった。
ま、色はともかくとして、濃度も濃いらしく、ガスも出ているので
内湯は必ず窓、露天への戸を開けて入るようにと貼り紙がしてあった。
シャワーはあったよ。で、石鹸はあったけど、シャンプーもリンスも無かった。
硫黄臭なのかな、でも須川温泉ほどではなかったけどね。
露天風呂も楽しんだよ。意識してなかったけどかなり温まったらしく
上がってからも、口癖のように「あちぃあちぃ」と言っていた。
がっ!!ドライヤーは無いので、やった♪持ってきて良かったぞー、っと思いきや、
コンセントが無いぃ〜??
結局、見つけられずタオルだけで乾かすことに…。今が夏でよかった。。。
ちなみに国見温泉は『秘湯を守る会』とやらに属しているらしい。
たしかに、国見温泉入り口と書いてあるところを入ってから7キロ、
うねうねと曲がりくねった道を上り、着いた所の建物は古めかしかったし、
どの温泉宿も駐車台数は少なく秘湯という雰囲気はあったけどね。



  であった花 


ミヤマハンショウヅルが咲いてた。

ベニバナイチゴ♪花は終わり気味だが
実(み)はまだだった

マイちゃん♪

モミジカラマツ。

ノウゴウイチゴ。少なくなった気がする。

オオバキスミレだと思う。

ヤマブキショウマだと思う。

ウサギギク。みぴょこぴょこ♪

ヒナ♪

イワブクロ。

コマクサ。

コマクサ(白)

お し ま い 〜

あ、そうだ、筋肉痛は軽かったよ♪(7月11日追記)

                                                   2004.7.9記