◇栗駒山 / 標高 1627m   2003.5.23.Fri  晴れ

回想

高校の頃に遠足で山登りはあったし、旅先でも登ったことがあったが
栗駒山が、私の山に登ることが好きになったきっかけの山である。
花はたくさん咲くし、紅葉もきれい。天気がいいと遠くの山も見えるし、
なにより筋肉痛によく効く温泉があるのが嬉しい。ちょっと硫黄臭が強いけどネ。

あの日のコースタイム

  確か。。。10時登りはじめ…10時50分昭和湖…12時半頂上。
  13時15分下山開始…14時15分昭和湖通過…15時少し過ぎ下山。

レポ

登山口の1つ、須川温泉までの道路の開通は5月初めだったらしいが、
栗駒山の昭和湖山開きは、今年は18日だったらしい。
この時期は雪が斜面だけでなく登山道にも残っている。
それゆえ、他の季節より早く登れたりするのだが、この時はデジカメで写真を撮ろうと止まりすぎ、かえって時間がかかってしまった。
その割には紹介できるものが少ないが(爆。

登山口は雪も無く、ミネザクラが丁度見頃でこれから咲く花もあれば、はらはらと散る花もあった。名前の知らない木の花もあった。地面はマイヅルソウの葉っぱが出てきた所で、ショウジョウバカマがピークだった。

およそ20分で名残が原(湿原)に着く。なんともうタテヤマリンドウがたくさん咲いていて、一面うっすらブルーになっていた。遠めだがミネズオウも咲いていた。
ただ、いつもなら少し咲いていたりするイワカガミが、まだつぼみで、どれ1つとして咲いていなかった。
 う〜ん。やっぱり今年も花の咲き方が違うんだなァ・・・。
名残が原を過ぎて少し道が狭くなるのだがここにも花が咲いている。
イワナシだった。3年ぶりかな、この花にあったのは・・・。
ピンクで下向きに咲くのが可愛いのだ。

タテヤマリンドウ     イワナシ

やがて第1回目の雪渓の道になった。下は溶けた雪が水となって流れている音がする。
川ではないし深くは無いのだが、いきなりズボッとはまると吃驚する^^;。
そして、本物の川の音がきこえてくる。その時期だけ雪の橋がかかっている。
いつ、それが落ちて川を渡ることになるのか、遭ったことが無いのでナゾである。
川向こうの山の斜面にもサクラがたくさん咲いていて薄いピンク色だった。
有毒ガスがでていて、風向きによってはかなり息苦しい道を登っていくと
昭和湖である。湖面にはまだ雪が浮かんでいた。。。

ここでしばらく休憩した後、頂上を目指した。
昭和湖後のこの道が、須川温泉から登ったコースで一番きつい所である。
暑いとほんとに泣きがはいる。私は何度も止まり、後ろを振り返り、景色に励まして
もらっているのである。このあと2回目の雪渓があり、一面だったりする年もあれば、
一時地面がのぞいたりする年もあり、これも毎年違う。今年は大きく一面だった。
天狗岩が稜線に見えて、もう少しで雪渓も終わるんだなと思えたんだけど、
ホント長かった・・・。
で、天狗平の分岐。ここは秣岳や湯浜温泉、栗駒山頂へと分かれている。
ここまでくれば、あと20分で山頂だ。
稜線沿いは細くて、強風が吹くと落ちそうな気持になりけっこう怖かったが
去年くらいから、ロープが張られ、道もすこし変わったので怖さは無くなった。
天気がいいと鳥海山や、月山が見えるのだが、この日は見えなかった。
まぁ、春は霞んでいるから見えないことが多いんだけれど。

そんな感じで、山頂に着いた。5月の平日。さすがに少ない♪

で、お昼を食べて、休んで同じ道を下山した。

国道を下りてくる時、シロヤシオが咲いているのを見つけた。
因みに、行きの時には全く気付かなかった・・・。
この日、温泉は須川温泉ではなく、真湯温泉に入った。
この時期、ブナ林の新緑と川の音が心地よいのでお気に入り。
透明で硫黄臭の無い温泉で、2時間以内390円なのである。

終わり