◇ 早池峰山 / 標高 1913.6m  2003.6.8.Sun 晴れ時々曇り

回想

YHに泊まった今年のメンバー
 ここ何年間か、毎年参加している早池峰山開きだが、去年は行かなかったので2年ぶりの参加だ。前の日に遠野入りしてYHに宿泊し、そこに泊まり合せたメンバー達で一緒に登る。
 第2日曜は梅雨入りの直前という微妙な時期であり、あまり天気には恵まれないが今年はカッパを着ずに済んだラッキーな年だったといえよう。



あの日のコースタイム

小田越<7:15> … 開山式<7:45> … 登山開始<8:06> … 3合目<9:17> … 5合目<9:40> 
… 8合目<10:05> … 頂上<10:30>・<12:07> … 5合目<12:55> … 小田越<14:00>

れぽ

今年は5月26日に気仙沼沖地震があったため、遠野もけっこうな被害を受けたようだ。
宿もいろいろなものが壊れたり、崩れたり大変だったようだが、
例年通り山開きの行事を決行して下さった。
山もまた岩が崩れたりしたようで、山開きの時は河原の坊のほうは自粛ということになり
小田越からのスタートとなった。まぁ、私たちYH組はいつも小田越からなのだけど。
交通規制も今年は山開きの日から始まり、荒川に車を置いて、県交通バスに乗っての
登山口入りとなった。でも往復500円はちょっと痛いなぁ・・・。

小田越で、開山式が行われた。が、まさかアルペンホルンの演奏を聴くとは
思ってなかったけど☆。で、8時過ぎ登山開始。
とにかく早池峰はお花が多い山である。登りはじめて5分もしないうちにさっそく
お花がお出迎え♪
オサバグサ、ミツバオウレン、ツバメオモト、そしてサンカヨウ。スミレの類や
ミヤマカタバミ、エンレイソウが咲いていた。花の早い年だとギンリョウソウが
出ていることもある。

雪の残っている所があり、ミネザクラが咲いている。で、大きな石がごろごろ
している処になって視界が開けたところで一旦休憩。そのあたりの山の斜面には
シャクナゲがちらほら咲いているのが見え、石と石の間からキバナノコマノツメやら
ミヤマハンショウヅルなどが伸びてきて花を咲かせている。

ここから登りがすこしキツくなる。が、花はずっと色々咲いているのでがんばる事が
出来るのだ。ミヤマキンバイが一番咲いているところかな。
で、5合目まで来ると、イワウメが群生する所になる。今年はまばらだったが、
一面に咲くとそりゃもう圧巻なのだよ!!で、イワウメの所が終わると
ミヤマアズマギクだとかミヤマシオガマ、チシマアマナなどが咲いている。
ミヤマオダマキも早いのだと咲いてる。あとはヒメコザクラとか、ナンブイヌナズナ、
ミヤマタネツケバナ、チングルマ、ホソバイワベンケイなどが咲いていた。

そして、この山の顔ともいうべくハヤチネウスユキソウも5合目よりも上に咲くのだ。
今年は1つだけ、咲きかけを見つけた♪葉っぱが伸びてきているものはたくさん
あったので7月から8月初めにかけてきっとたくさん咲いただろう。
8合目あたり、ハシゴ場がある。高所恐怖症なので初めて登った時は足がすくんだが
コツを覚えてから大丈夫になった。(^_^)v
それからは頂上も近い!9合目で雪渓があるが、避難小屋も見えるので気持も楽だ。

9合目の雪渓   8合目かな、山頂の避難小屋が見えた

湿原ふうのところから頂上にかけて山開きの頃は寂しげだが、
夏はけっこう花が咲くところである。昔、胎内くぐりもできたという岩のあたりには
コバイケイソウの葉っぱが伸びてきていたし、イワカガミもぽつぽつ咲いていた。

で、山頂。所狭しと人がひしめいていたが、我らYH組も場所を確保し、
バーベキューを楽しんだ。
山頂でも神事が行われ、神楽が奉納され、またまたアルペンホルンの演奏が
あった。そして人波をかきわけ絵馬をもらうのだ。数が足りなくなったようで
もらえなかった人もいたようである。
あとは、下山して終了。

オマケ

山頂からは、天気がよければ岩手山や八幡平が望めるのだが、
今年も見えなかった。

お花の画像をいくつか紹介します