◇栗駒山 / 標高 1627m   2003.6.22.Sun  晴れ

回想

今年の梅雨入りは6月12日だった。それからけっこう梅雨らしいイヤな天気が続き
22日も晴れるかどうか不安だった。来る事になっていた友人にも、雨だったら
どこへ行きたいか希望を聞いておいた。
せっかく栗駒山に興味を持ってくれたので是非とも連れて行きたかった。
その願いが通じたのか、当日は梅雨が明けたかと思うくらいの暑い日だった。

あの日のコースタイム

(7:45 新幹線で来た友人を一ノ関駅で拾う。そして、須川温泉方面目指して
出発〜♪で、9:00になる前に温泉に到着。)
温泉前登山口<9:00> … おいらん風呂・名残が原・苔花台分岐経由 … 
昭和湖休憩<10:05> … 天狗平分岐<11:05> … 山頂<11:25>・<12:10> …天狗平分岐
<12:22> …湿原を見下ろすポイントへ寄り道 … 天狗平分岐<12:55> … 昭和湖
<13:25> … 名残が原<13:45> … 賽の磧コース小回り … 温泉口到着<14:20>

れぽ

先月に続いてまた栗駒山へ行った♪雪がどれくらいとけたか、花は何が咲いているか
変化を見るのが楽しみだった。今回の友人はY。
準備を整え、9時登山開始。天気はいいが、う〜ん残念、鳥海は見えなかった。
ツマトリソウ

道が分かれるたび友人に希望を訊き、まずは、おいらん風呂経由で登る事にした。
おいらん風呂とは、蒸かし湯みたいなもので浴衣を着てゆげの出る穴に腰を当てるように横になるものである。
たまぁに、利用者がいるが、この日はいなかった。
で、その横を通り過ぎて進んでいくと、陽あたりのあまりいいとはいえない木々の下に
ツマトリソウやマイヅルソウがいっぱい咲いていた。

いつもどおりの30分弱で名残が原に着いた。一面ワタスゲだった。
先月はタテヤマリンドウだったんだよ。イワカガミはほとんど終わっていて、
今年は見損ねた☆。。。ひと月でこんなに違うのよねぇ〜・・・(-_-)。

遠く焼石連峰を望む    一面のワタスゲ
   焼石連峰                       名残が原のワタスゲ(Photo by Y)

他にはイワイチョウや、ニガナ、珍しいものではトキソウが咲いていた。
アカモノ(イワハゼ)も多く咲くのだがチョット早かったようだ。モウセンゴケも
伸び始めた頃だった。イワナシの咲いていたあたりはイワナシの実どころか
葉っぱすら分からなかった。
木の花ではナナカマドやウラジロヨウラクが咲いていた。
産沼(うぶぬま)へ行くコースとの分かれ道、苔花台というところらしいが
一面ワタスゲの綿毛が!!名残が原も良かったけどこっちがもっとイイカモ♪

写真を撮り、また進んだ。まだエンレイソウの咲いている所があったが
雪の橋だった所もすっかり川が現れていて石を伝って渡った。
気を抜くとすべって「きゃっぽり」をするので気をつけなくてはならない。
雨の日のすぐ後だと川も増水しているので小さめの石は水の中だし・・。
※きゃっぽり。。。方言で、川や水溜りにはまって靴の中に水が入ってしまった状態のこと
私も、何度かきゃっぽりをしそうになったコトがある ^^;。

ワタスゲいっぱい♪  雪がまだ少し残る川を越える
ワタスゲぽわぽわ                  川の石の上から右を見てみた♪

で、10:05、昭和湖に到着。
雪どけ後のせいか水が多い昭和湖。真夏はかなり水が少なくなる
6月の昭和湖

初めて登ったのは9年前だったかな。。。この時期の昭和湖は、あたり一面
イワカガミでピンク色だったのだが、年々減り続け、今や草すら伸びない
ボウズに近い状態なのだ。有害なガスのせいなのかもしれない。
水面にもガスの気泡が何ヶ所も見られる。
それでも向こう側の新緑や紅葉は美しく、自分では気に入っている場所だ。

休憩を終え、栗駒一番の急登だ。
あぁ、暑い・・・(+_+)。でも頑張ろう、また花が咲いているさ。
汗をふきふき黙々と登り、やっと花が!!ヒナザクラだ!
雪が消えてまだ日が浅いことを語っている。可愛いよぉ、このお花。
夏に八幡平で見たことあるけど栗駒山ではこの時期なのだ。
で、やがて天狗岩が遠くに見えて、もう少しで分岐だからね、と Yに話した。

分岐に着き、また選択肢。展望の開けるポイントまで行くか、頂上へ先に行くか。
頂上にしよう。と Yの回答。(^-^)。山頂は日曜だからけっこう人がいたが
お昼前なので座る場所を確保できた。しかし、暑くて喉もカラカラ・・・。
早めのお昼にしたが、なかなかおにぎりを飲み込めなかった。
・・・なんか、5月の獅子戸の時みたい・・・(笑。

12:10、下山開始。
天狗平から秣岳方向におよそ10分強、展望が開ける場所がある。
なんとか岩と云う名前があったような気がするが思い出せない。。。
イワウメが咲くところでもあるのだが、なんと終わっていたのだぁ〜(T_T)。
ひそかに楽しみにしていたのに。。。残念〜。
その代わりムシトリスミレがっ!!。らっきぃ〜♪(↑▽↑)うれし泣き
御室(おむろ)のほうに咲くとか磐井川源流方面へ行くとあると聞いていたが
ココにも咲くンだぁ・・・、と何度も登っていて初めての出会いだった。

眼下には竜泉ヶ原という湿原や秋田県側の須川湖が見える。
ここからの眺めもなかなか良いと思う。
竜泉ヶ原、かつてはコースがあったらしいが、熊さんが頻出する事もあり
立ち入れなくなったらしい。

天狗平分岐への途中には、ゴゼンタチバナやオノエラン、ハクサンチドリ
などが咲いていた。もう少し早いとタテヤマリンドウも咲いていたりする。
で、分岐に戻り、下山を続けた。
あっという間に昭和湖まで下り、休憩せずに通過ぁ〜。
名残が原のところでまた選択肢。
賽の磧(カワラ、もしくはセキ)方面へ行くか、このまま帰るか。
で、賽の磧方面へ行ってみる事にした。
アカモノやイワカガミが咲いているルートだ。
昭和湖のイワカガミがほとんどなくなった今、このルートが
イワカガミに会えるコースなのである。小回りでおいらん風呂コースに
合流ルートすると大きく回って旧火口を通るルートと2通りある。
あとにオプション・プランもあったので、小回りのルートにした。
イワカガミは終わり気味だったがミズバショウと蛙の卵が見られた。

で、14:20、下山。と、露天風呂の周りに見慣れぬ幟がはたはたと・・・。
何だろ?妙な盛り上げかたのような。。。
おわっ、人が入ってる?!いいのか、おぃ・・・と、幟の字が読めるところまで
近づくと、なんと「足湯」の文字(爆。今年から始めたらしい。。。

ふっ・・・( ̄- ̄)。 私たちは須川温泉を出発した。真湯温泉だぁ!

オマケ

自分は今年3度目の真湯温泉。須川に入ろうと思っていたが、
翌日まで硫黄臭の残る温泉だけに無臭の真湯に入ることになった。
新緑も過ぎて一番何もない頃だが、
なぜかやっぱり自分は真湯温泉が気に入っている♪

そのあとオプションプランで、ポラーノへ寄った。
ジェラート屋さんで季節によって期間限定ものがあるのだ。
がこの時期はトクベツなものは無かった。
でも、おいしいのだぁ。男女問わず立ち寄る所だ。

これで、予定はすべて消化し、無事終了。Yを一ノ関駅まで送り、お別れ。
Yは電車で帰っていった。どんどはれ(おしまい)。

はみだし。。。 

   8月下旬になったというのに、今年はまだ須川温泉に入っていないことが判明!

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