◇焼石岳/ 標高 1548m  2003.7.3.Thu 晴れ

回想

この日も梅雨の晴れ間だった。6月下旬の予定が雨で流れたので
リベンジだった。前の日もぐずついていたので
また流れるのか?と、不安だった。焼石はここ数年、天気に弄ばれ
登頂できないでいた。今回初の秋田県側登山口からの挑戦。
スタートは3合目。。。これならきっと登頂できる。。。
友人と共にそう確信していたのだが。。。^^; わはは☆

あの日のコースタイム

秋田県東成瀬登山口(3合目) <8:15> … 4合目大森沢 <8:41> …釈迦懺悔分岐
(迂回路を選択) … 川沿いに出る <9:30> … 川越え1 <9:43>…川越え2 <9:44>
… 6合目与治兵衛 <9:54>休憩<10:00> … 川越え3 <10:07> … 7合目柳瀞 …
水場 <11:25> … 川越え4 <11:35> … 川越え5<11:38> … 小川越え<11:53>
9合目焼石神社 <12:15>休憩・昼食 … 下山開始<13:20> … 3合目着<15:55>

れぽ

確か6時半には出発したと思う。今回の相棒はA。
私は岩手県側の登山口しか道を知らないので相棒の運転で向かった。
国道4号線から農道に入り、国道397号線に合流するのだが、
この国道397号線が様変わりをしていて驚いた。
新しい道路が出来ていたのだ。そんなことは予想も全くしていなかったので
何?何?どうなってるのぉ?というカンジだった。
私だったら岩手県側の登山口でも迷ったかもしれない。
なんだかとても大回りしているようで遠くなったような気がした私達だった。
雨が続いていたし、路肩には「落石注意」の看板もあったので
本当に落石があったりして、などと半分冗談で話していたら…
石淵ダムを過ぎてから、本当に落石箇所があったのだ。
まぁ、道をふさぐような大きな石ではなかったが、道路の真ん中や、
路肩のほうにとゴロゴロと… ^^; 。

で、8時、秋田県側の登山口に到着し、準備をして8時15分登山開始♪



登山口はこんなカンジ。東成瀬村3合目登山口となっていた。
3合目なら登頂できるよね、と気分は余裕綽々…。

登りはじめてすぐ、マイヅルソウやミヤマカタバミ、ギンリョウソウ、
オオバノヨツバムグラのような花が咲いていた。
早くも立ち止まり、デジカメで撮りまくる私。。。鳥海山の見える場所もあった。
鳥海山にはまだ雪が残っていた。



わかるかな…画面の左上方に写ってるんだけど…^^;。
足元には名前の知らない花も2種類咲いていた。よく似ているけれど
違っていた。何だろうな…見たことがあるような気がしたのだけど…。

細いけれど歩きやすい道を進んでいくと大きな水溜りがあった。
う〜ん、池ではないと思う。まだ葉っぱの出ていない木があり、
水の中にはぶよぶよしたゼラチン状の塊がいくつもあった。



で、その画像。わかりにくいかと思うが、モリアオガエルの卵らしい。
最初、木の枝に産みつけられたものが、やがて水に落ちるという訳か?
枝にもその名残のように垂れ下がっているものがあるよね。
注意深く水の中を覗くと、おたまじゃくしもいっぱい泳いでいた★

で、4目合。大森沢と言う名がついていた。それから15分弱で
5合目へ行く道と回り道の分岐があった。回り道のほうへ進んだ。
ツバメオモトや、イワカガミの咲き終わったものがあった。
エンレイソウの咲き残りもあった。そして、道は合流。
見晴台、と板に書いてあり、ちょっと行ってみた。
が想像してた景色ではなかったのですぐ引き返し先へ進んだ。

アカモノ(イワハゼ)やチゴユリ、巨大な葉っぱになったミズバショウ、
黄色や白いスミレ、ズダヤクシュなどいろいろな花が咲いていた。
そして9時半、川沿いの道に出ると、ハクサンチドリやミヤマカラマツ、
ミヤマキンバイなどが見られるようになった。
何度か川越えがあるからね。とAの言う。



何度も川を越えるのは早池峰の河原の坊コース以来、2年ぶりかも…。
川にはまるかも…。ふとそんな予感?がした。
で、1回目の川越えで予感的中☆あと一歩で終わるぞという時に
石がグラリと動き、右足がジャブッ…( ̄_ ̄;)
気をつけている時に限って、かえってやらかしてしまう、なんだか
ギャグを地でいってしまうような…。本人そんなつもりは全くないのに。

でも、靴は防水スプレーが効いていたおかげで靴の中に水は入らず
ズボンの裾が濡れるだけで済んだ。(A^_^;)
で、すぐまた2度目の川越え(同じ川ではないと思ったが…)をし、6合目。
イチゴや、ミヤマダイコンソウが咲いていた。モンシロチョウがいた。

  

ここで、少し休憩した。
で、3度目の川越えをして進んだ。ユキザサや、イワイチョウ、
ナナカマドなども見られた。日を遮る木がなくなり、思わず、
暑ッ、と言ってしまい、言ってしまうと暑くて堪らなくなってしまった。
ホント、暑かったのはしばらくぶりだったので体が暑さを忘れていてねぇ…。

そうして、7合目。草丈の高いマイヅルソウやサンカヨウ実り始めもあった。
遠めだったがシラネアオイの咲き残りがあった。ミヤマヤナギの綿毛も
風に乗って漂っていた。それから、ミヤマキンバイに似ているが
それよりも草丈の高い花が多く見られた。

ここから一旦道は下っていた気がする。そして、水場がある。
水は浅いながら広い幅で登山道を横切る形で流れており、
ピョンと飛んで跨げるものではなかった。
命の水 と板に書いてあり、コップもあったので飲んでみた。
冷たくて美味しくて、暑くて汗ダラダラだった自分にとって
まさに命の水だった。



帰り道に、カラにした水筒に汲もうと思った。
進んでいく左手下方には湿原が広がり、いくつか池溏もあった。
黄色い花が咲いているようだった。そして4度目の川越え。
水の流れてくる先に焼石湖があった。
で、足元には山の花に混じりクローバーが…^^;。
でも、そのことを忘れるくらいの、黄色い海のような光景があったよ!


ミヤマキンバイとシナノキンバイかなぁ。葉っぱの違う2種類が咲いていた。
そして、目指すべき頂上も見えて、道は登りとなった。